2/20 Mon - 3/5 Sun

風間健介遺作展&飯沢耕太郎氏トークショー

 

第18回写真の町東川賞特別作家賞受賞作家でもある写真家 風間健介氏の遺作展を開催します。

風間健介はかって栄えた夕張の雪景色の街並みの姿を6x7の中判カメラで精緻に捉え、昭和の原風景とも言うべき姿を残しています。
夕張市北炭清水沢発電所の外景、工場内の発電機などの機械、朽ちた工場内の様子、壊れた工場の夜景、壊されたコンクリートの建物や橋などの姿も捉えています。これらの写真には同時に風間の漂泊する生き方が反映され、そこから生まれる深い情感をも写し出しています。それらの作品は2002年第18回東川賞特別賞を受賞し、その後写真集「夕張」により2006年に日本写真協会新人賞、写真の会賞などを受賞しました。
2006年からは、本州に活動の拠点を移しアーティストとして、フォトグラムの手法により、油揚げ、レタスなどの食材やボンドを利用して、自らの内なる情感表現を試み、その成果はボンドを利用したドローイングに結集しました。2014年の千葉県館山への移住後は、館山の風景に触発され、海岸の岩、ソテツ、風にたなびく木などを撮影しました。
(風間健介遺作展実行委員会)

【風間健介略歴】
1960年9月 三重県津市に生まれる。
1989 北海道夕張市に移住、夕張など炭鉱遺産を撮影。
2008 埼玉県狭山市に移住、2009 以降 暗室技法を活かして平面作品を制作、アゲ、ドローイング・シリーズを作成。2014 千葉県館山市に移住。
館山移住後は館山の風景に触発され、海岸の岩、海岸風景、風を受ける木、ソテツなどを撮影。
2017年6月 逝去
2022年6月 東京写真月間企画展 風間健介 「夕張」 撮影‐風間健介 所蔵-幸村千佳良 OM SYSTEM GALLERY

受賞 2002 第18回東川賞特別賞
   2006 日本写真協会新人賞/写真の会賞/地方出版文化功労賞奨励賞
本展は昨年6月に東京写真月間2022(主催:日本写真協会/OMギャラリー)で開催された「風間健介写真展「夕張」」を発展させ、風間が生前制作したオリジナルプリントである「幸村コレクション」及び「東川賞受賞作品コレクション」233点を再構成し行うものであり、風間健介の生涯の主要な作品を網羅するこれまでにない規模の作品展となります。

【展覧会概要】
会期:2023年2月20日(月)~ 3月5日(日) 10:00-~17:00
休館日:期間中無休
入館料:100円 (中学生以下無料)

主催:風間健介遺作展実行委員会
協力:東川町文化ギャラリー

【トークショーのご案内】
期間中、本展実行委員でもある写真評論家 飯沢耕太郎氏によるトークショーを開催します。

飯沢耕太郎トークショー「写真家・風間健介とその世界」
日時:3/5(日)14:00-~15:30
会場:東川町文化ギャラリー
参加費:100円(中学生以下無料、入館料を含みます)
「夕張」に収録されている夕張の街の雪景色の夜景や解体中の清水沢発電所の星の流れる夜景などの情感あふれる写真に安住せず、ボンドなどを使用したいわゆるドローイング作品などの作品制作に至る風間健介の世界を辿ります。