9/12 Tue - 10/17 Tue

立木義浩写真展「七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を」「ISLAND HOPPING」


「七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を」
写真家・立木義浩の最新作品集『七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を』から抜粋された作品を展示しています。作品集では立木がここ数年、東京都内を中心に日本国内のさまざまな場所で撮影した新作スナップ群およそ1,000 枚の中から、6 組の編者が16 頁ごとに選び・並べ・構成を担当するというユニークな試みがなされています。
本展示内容もこの作品集での意欲的な実践を頼りに、この6 組の編者の異なる視点を通して立木作品を並べることで、写真というメディウムに本来的に備わる解釈可能性の豊かな広がりと、つねに時代を鋭く、美しく、可笑しく切り取り続ける立木の、遊歩者としての変わらぬ写真精神とを、同時に堪能するための機会を提供しています。


「ISLAND HOPPING」
数千の島、四季、動物、人とその営み。日本には「日本」がまだ気づいていない光景であふれている。その素晴らしさを写真で掘り起こし、日本の「今」を写真文化とともに未来へと語りつなぐ【日本再発見プロジェクト】。第一弾の「写真の語り部」は、写真家立木義浩。八重山諸島に焦点を当て、その土地で暮らす人びとの生活や風土を感じながらシャッターを切っていく。「写真」は何を写したのか。何を語るのか。何を残してくれたのか。つむがれた一枚一枚が、未来に語りつがれていく。

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東川町は「国際的な交流と写真文化を通じ、世界に開かれた自然と文化が調和する活力と潤いに満ちた町づくり」を目指し、1985年6月に写真の町宣言を行って以来、39年を迎えた本年まで「写真」を町づくりの根幹として様々な事業を展開してまいりました。

その中において、立木義浩氏は、1994年(平成6年)から始まった全国高等学校写真選手権大会(愛称:写真甲子園)で、第1回大会から2023年(令和5年)の第30回大会まで、30年もの長きにわたり審査委員長という重責を務められました。これまでに写真甲子園本戦大会に出場した高校は延べ477校。そのすべての高校に対し審査委員長として30年間、ときには厳しい評価も行いながら高校生カメラマンたちの成長を見守ってきました。
開始当初163校だった初戦応募校数は、今年は過去最多となる584校。写真甲子園がここまで大きく成長するに至るまで東川町を導いてくださり、写真甲子園が20周年を迎えた2014年(平成26年)にはその功績を称え、東川町より条例に基づいた「特別功労表彰」を贈呈しているところです。

本写真展は、今年で写真甲子園が30回目という節目の年を迎え、今大会を機に写真甲子園審査委員長を勇退された立木義浩氏への感謝の気持ちを込め、東川町での写真展開催をお願いしたところ、立木義浩氏よりご快諾いただいたことから実現に至りました。
立木義浩氏が東京都内を中心に日本国内のさまざまな場所で撮影した新作スナップ群およそ1,000枚の中から、6組の編者がセレクトした作品を展示した『七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を』、日本の「今」を写真文化とともに未来へと語りつなぐ【日本再発見プロジェクト】の第一弾となる『ISLAND HOPPING』の2シリーズをそれぞれ展示しており、どちらも今年東京や大阪で開催された新しい写真展となっております。85歳になった今も常に第一線で活躍する立木義浩氏の作品をぜひお楽しみください。
 
写真文化首都 北海道「写真の町」東川町
 

立木 義浩(たつき・よしひろ)
1937 年生まれ、徳島県出身。1958 年、デザイナー・堀内誠一らによる広告制作会社「アド・センター」設立時にカメラマンとして参画。1969 年、独立。以降は雑誌・広告を中心に、ファッション、ポートレート、ヌード、芸能、ドキュメンタリーなど、多岐にわたる分野の一線で活躍。著書および展覧会多数。

【期間】2023年9月12日(火)~10月17日(火)
【会場】東川町文化ギャラリー 第一・二展示室
    〒071-1423北海道上川郡東川町東町1-19-8 TEL : 0166-82-4700
【開館時間】10:00~17:00
【入館料】100円(中学生以下無料)
【主催】写真文化首都 北海道「写真の町」東川町

【ギャラリートーク】
会期中、立木義浩氏によるトークを開催します。
10月8日(日)14:00-15:00
※会場:東川町文化ギャラリー 
※事前申込不要。入館料のみでお楽しみいただけます。

【同時開催】
写真甲子園OB・OG同窓展
会場:東川町文化ギャラリー 第三展示室
写真甲子園30年の軌跡
会場:東川町文化ギャラリー 第四展示室