12/12 Sat - 12/29 Tue

小澤太一写真展「回」



東川町文化ギャラリーでは、小澤太一写真展「回」を開催します。

小澤太一写真展「回」
【会期】2026年12月12日(土)~29日(火) 会期中無休
    10:00~17:00
【会場】東川町文化ギャラリー
    〒071-1423北海道上川郡東川町東町1-19-8 TEL : 0166-82-4700
【入館料】100円(中学生以下無料)
【主催】写真文化首都 北海道「写真の町」東川町

【毎週土曜日・トークイベント開催】
会期中、ゲストをお迎えしてトークを行います。
12/12[土]鈴木貴也(北海道立北の森づくり専門学院教員)
12/19[土]齋藤智美(根室海峡ローカルガイドAmutoki)
12/26[土]飯塚達央(写真家・東川町議)
[すべて14時~15時30分、予約不要]


 コロナ禍をきっかけに、これまで海外を撮り続けていたぼくは被写体を見失った。時間だけはあったので、すべての都道府県を旅した末にひとつの魅力的な場所を見つけた。それは北海道の最果ての地だった。荒々しく何もない……そんな無垢な場所で、太陽より早く起き、星の軌跡を追う日々。自然は二週間も空けると次の季節へと変化してしまう。すべてを見逃さないために、最果てに拠点を構え、ゆっくり自然と向き合う決意をした。海や森をあてもなく歩くと、たくさんの命が生まれ消えていく瞬間を何度も目の当たりにした。
 二拠点生活をする中で、次第に最果ての文化や歴史にも視野が広がっていった。北海道は寒冷な気候だったため、稲作が始まる弥生時代が無い。その代わり縄文時代から一万年以上にわたって人々の食を支えていたのは、鮭をはじめとした自然からの恵みであり、それは今もしっかり継承されている。またアイヌの人々が自分たちのことを指して使っていた「加伊」という言葉があり、「この地に生まれた者」という意味がある。それはやがて「北海道」という名前の一部へと受け継がれていく。本州からの和人たちが最果ての地へと移り住み、幾重もの歴史を重ねてきた軌跡の先に、今の風景がある。ぼくはその裏に潜む無数の想いに思考を巡らせながら、シャッターを切る毎日……それは日本にも魅力的な被写体がまだ無数にあることを再発見する時間でもあった。


小澤 太一(こざわ たいち)
1975年名古屋生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、アシスタントを経て独立。人物撮影をメインに、雑誌での執筆や撮影会講師・講演など、活動の範囲は多岐にわたる。ライフワークは「世界中の子どもたちの撮影」で写真展も多数開催。主な写真集に『ナウル日和』『SAHARA』『赤道白書』『HEROES』など。キヤノンEOS 学園東京校講師。日本写真家協会会員。日本大学芸術学部写真学科非常勤講師。身長156cm 体重39kg の小さな写真家である。2023 年より北海道・中標津町と東京の二拠点生活開始。2025 年には道東を撮影にした『回』写真展を東京で開催、同名の写真集を制作。
小澤太一オフィシャルサイト https://www.kozawataichi.com