SYAKOUSOLO2020
銅賞
島根県立大田高等学校
仲野 咲季さん(1年生)
タイトル それぞれの思い
  • 作品メッセージ
    いつも一緒にいる父と母だけれど、でも元々は他人同士なのだから、考え方も価値観も違って当然だと思う。だから、一緒にいる姿ではなく、それぞれが別々なところにいるところを撮影しました。家から見える夕日が、それぞれの思いをつないでいるように感じます。
  • 講評
    一体感を表現するために一枚の絵の中に家族を写す写真はたくさんありました。一方、この作品は家族を表現するのに、あえて別々で撮ることでそれぞれの人の、それぞれの役割、個性、思いが重なったり、交わったりしながら関係が作られていることを伝えています。また、父親、母親の表情もちょっと大人に近づいた作者へ向けられるもののように思えて読み取りがいがあります。こうありたい、ではなく、目の前にあることをしっかりと観察し、冷静に捉えることができた素晴らしい作品です。(公文)

    作者の両親を写したという作品。家族ならではのリラックスした表情を追うではなく、どちらかといえば撮られていることを意識させているかのように見えます。自分という存在を生み出してくれた二人の姿をどこか冷静に見ている視点がいいですね。特にお父さんを捉えた2枚目の写真の切り取り方が秀逸です。三枚目の写真に描かれている光に作者は何を見ていたのでしょう。二人を繋ぐようなこの光から、新しい命が生まれてきたのでしょうか。(中西)
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