銅賞
山口県立下松高等学校
橋村 悠月さん(2年生)
橋村 悠月さん(2年生)
タイトル
Fly from my home
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作品メッセージ
今は誰もが家から出ることをためらう。寂しく佇んでいると青空を映す窓からそよ風が入ってくる。「遊びましょう」と言って頬をくすぐり、白いカーテンと戯れる。お誘いにのってもっと雲のように外でみんなとお話したいな。行きましょうか、どこまでも続く空へ。
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講評
閉鎖的なステイホームからの解放を3枚から感じました。一見、直接的な表現に見えますが、雲様からやや風が強い日だったのではないかなと想像しました。単純な青空ではなく、どこか台風一過のような空模様がステイホームからの解き放ちをより感じます。2枚目で革靴を脱ぎ捨て、3枚目で制服なのにスニーカーを履いているあたりもいいですね。3枚目については「きれいな写真」を撮ろうとするとついカットしがちな電線や標識、車の屋根などがあえて入っているのも臨場感があって素敵です。(村上)
軽やかにストーリーを組み立てた3枚の写真が爽やかです。青い空と風に誘われるように心が浮遊し、思わず駆け出したくなる。そんな衝動のようなものが感じられます。閉じ込められることの多かった2020年に見ると、余計にこの軽やかさに心地よさを感じてしまいます。フレーミングや物語の編み方にはさらなる工夫と鍛錬が必要と感じますが、10代の大切な時間を家で過ごしたという貴重な経験はこれから先の将来にきっと大きな影響を与えてくれることでしょう。(中西)