SYAKOUSOLO2020
特別賞
和歌山県立神島高等学校
十林 穂乃香さん(3年生)
タイトル 秘める
  • 作品メッセージ
    忙しい。毎日この言葉と生きる母。働いて、働いて。珍しい休日は、どんより薄暗い。昼間の明るさをかき消すような疲れだろうか。それでも母には、強さ、美しさみたいな力を持っているような。日々生きる姿は、何かを秘めて、戦っている。
  • 講評
    撮影を通し、母親の日々の苦労に向き合った作品でした。撮影している姿を想像してしまいました。どんなに近しい間柄でも、苦悩を写されるのは簡単ではありません。繕い、どこかに甘さが出てしまいます。作者の日頃の写真への取り組みを母親もきっと見ているのでしょう。素をさらけ出してくれましたね。一点残念なのは、すこし周辺を落としたような仕上がりです。母親の持つ肌の質感、ディテールをストレートな仕上がりで感じたかった。足の作品は自然な光の変化を使って、ささくれひとつまで演出なしで見たかった。ただ、大切なことを写した、写させてもらった力作です。(公文)
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