SYAKOUSOLO2020
特別賞
和歌山県立神島高等学校
中井 千尋さん(3年生)
タイトル 夕刻
  • 作品メッセージ
    夏の夕刻、母の手伝いを終え、町内を散歩した。普段は忙しくてあまり町をゆっくり見ることはないが、そこにはたくさんの発見があった。下を向きながら歩くと、雨にうたれてしおれた花びら、ふと見上げると、道にまでのびた大きな木。昔から、そこにあり町を見守ってきた感じがする。私たちは、毎日せわしなく生きているが、時には町をのんびり見わたすことも楽しいと思える。
  • 講評
    普段の暮らしの中でふと現れる光景を捉えているのですが、3枚に組むことでそれぞれの繋がりを示唆するようなものが見えてきます。特に1枚目と3枚目に共通するフォルムが作品全体の方向性を示しているように見えて印象的でした。水から始まった物語を、道を覆うほど大きく育った木の写真によってしっかりと受け止めていますよね。2枚目の写真も形としては関連は感じられますが、他の写真の力に負けないようなより強い写真と入れ替えることでさらに組み写真としての力が増すように思います。(中西)
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