町に住む
INTERVIEW 美しく生きる人たち
関眞宏さん(岩手県出身)
奈央さん(北海道札幌市出身)
幹太くん(幼児)
杏ちゃん(乳児)
移住して8年
奈央さん(北海道札幌市出身)
幹太くん(幼児)
杏ちゃん(乳児)
移住して8年
親も子どもも地域の人は
みんな友達という感じ
東川で暮らしてよかったのは水や景色のきれいさ。そして人との距離が近いこと。新たに始めた飲食店を支えてくれているのも地域の人でした。地域の皆が友達のような関係で、狭いコミュニティだからこそ、の子育てのしやすさがあると話します。



長男に小麦と卵のアレルギーがあることがわかったのは、生後3か月の時でした。「カレーを食べる、子どものわんぱくな感じがいいなと思っていたんですけど(笑)、カレールーには小麦が入っているので」と眞宏さんはスパイスをブレンドした子ども用のカレーを作りはじめました。ところが、次第にカレー作り自体が楽しくなってきてしまったそう。最終的には30種類ほどのスパイスを使った本格カレーが完成。物件も借りられることになり「自由咖哩」を開業しました。そもそも水がきれいな場所を探してたどり着いた東川町でしたが、お店を始めてからは「特に、水を使わないカレーでは野菜の味がダイレクトに反映されますし」と野菜やお米のおいしさを見直しています。


忙しい時でも風景に癒され
気持ち穏やかに過ごせる
小さな子どもが2人いて、しかも自営業。目が回るほどの忙しさなのではないかと思いきや「東川では時間がゆっくり流れている気がするんです」と奈央さんは言います。「幼児センターに子どもを迎えに行く時に旭岳の姿がぽっと見えたり、稲が色づいているのを見たり。そういう時間で息がつけるんです」。東川で暮らしていると道で子どもに会うことも多く「本当に世の中少子化?」と思うそう。関さん一家にも家族が増えたばかりです。「子育てはしやすいと思います」と言いますが、それは制度の面だけではなさそうです。「親も子どもも、地域の人がみんな友達っていう感じなんです。子どもたちの服は上の子の分もぜんぶおさがりです」。狭いコミュニティならではの良さと笑います。眞宏さんは年齢の近い人が多く、「BBQやってるから来いよ!」と声をかけ合うような、いわゆるパパ友ではない友達もいるそう。大人も子どもも孤立することのないコミュニティが出来上がっています。東川で暮らしてよかったことを奈央さんに聞くと「水がおいしい、景色がいい、人との距離が近い」と即答。そのすべてに幸せをかみしめながら暮らしています。


