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2/20 Sun - 3/5 Sat

公募展「大地に根を張り、記憶を紡ぐ」

写真の町東川町が開催する「全国高等学校写真選手権大会(写真甲子園)」をきっかけに
写真作家として歩み始めた3名による写真展をご覧いただきます。
大学の写真学科に進学・卒業し、それぞれが人物、痕跡、故郷に伝わる風習に向き合い
取り組む作品を、記憶・時間を再構築した形で展示。
高校生時代の彼らと東川町が結んだ縁から実現する写真展です。どうぞご期待ください。

【開催概要】
山田凌 八木元春 藤原恒平「大地に根を張り、記憶を紡ぐ」
会 期:2022年2月20日(日)~3月5日(土)
時 間:10:00~17:00(最終日15:00まで)会期中無休
入館料:100円(中学生以下無料)
\オンライントークイベントを開催/
東川町文化ギャラリーのインスタグラムより配信します。ぜひご覧ください。
@higashikawa_bunka_gallery
 2月20日(日)19時~
 3月  5日(土)11時~

<同時開催>
東川賞コレクション展


「時を紡ぐ」山田凌 / 第1展示室

2014年の夏、1人の少女と出会った。名前は「ひより」。
当時、東川小学校の6年生でよく笑う太陽のような子だった。
彼女の屈託のない人柄に惹かれて撮影を始めた。
そんな彼女との出会いから7年の月日が経ち、彼女は昨年、大学進学を機に東川を離れた。
私は7年間、ファインダーを通して彼女の内に秘める機敏に触れた。


「Trace of humanity」藤原恒平 / 第2展示室

人類が滅亡した。その後の地球には大量の痕跡が残った。
かつて人類の営みがあった場所は少しずつ朽ち果てていく。
一度ついた汚れは落ちず、破損したものは修繕されず、一方植物は本来の姿を取り戻し
生い茂っていく。
かつて1億6500万年前もの長期に渡って続いた恐竜の時代に突然終わりがきたように、
人類にもそれが迫っているのかもしれない。
これはいつ起こるかわからない人類滅亡後の彼らの痕跡である。


「帷」八木元春 / 第3展示室

七所詣りの夜にはいつも、日常から切り離されたような緊張感がある。
暗闇。刺すような冷気、除夜の鐘の音。境内に拍手がこだまする。
あと何箇所、と言いながら次の神社を詣るためまたベタ雪を踏み歩いてゆく。
あと少しで今年が終わる。だが、この閉ざされた奇妙な時間がもう永遠に続くのではないかと思えた。

 
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