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#09 東川小学校


  
 

廊下の長さ、270m ?!

  

 

東川町には全部で4つの小学校があります。中心市街地に最も近く、400名ほどの生徒たちが通う東川小学校を訪れた人はまず、その敷地や建物の大きさに目を奪われます。公園や野球場、サッカー場、体験農園などを含めた全体面積は20haで、廊下の長さ約270mもの平屋建ての建物が、いかにも「北海道らしい」存在感を放っています。
もちろん、「東川町らしさ」のこだわりは内部や運用にも。バリアフリー設計で、壁のないオープンな教室、校舎には地元産材を多く使用し、児童たちが使う机や椅子、可動棚は町内の家具事業者によって作られたもの。随所に町ゆかりの作家の優れたアート作品が配置され、子どもたちは「ホンモノ」に触れて育ちます。他市町に先駆けて早くから取り組んでいるICT教育のため校舎全体にWi-Fi環境が整備され、児童が育てるお米は年間学校給食の必要量の約半分を賄うことができます。その稲作は町内の農家がコンバインの乗り方まで指導する本格派。畑や果樹園での収穫物は学童のおやつや食育体験活動などにも活用されています。
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学校教育と社会教育を連動させた教育拠点として

 

東川小学校は2014年、新築・移転により生まれ変わりました。町の重要な資源である自然と農業の風景が広がる市街地と農地の接点となる場所で、小学校とコミュニティ機能、学童保育が入る地域交流センターとの複合化による新たな教育システムのもと、地域ぐるみで子どもたちを育てたいという想いからでした。
また、東川小学校の改築を単体として考えるのではなく、中心市街地の活性化と将来の人材育成を担うための学校教育と社会教育を連動させた教育拠点として捉え、さらに、旧校舎や敷地をまちづくりの活動拠点(せんとぴゅあⅠ・Ⅱ)として改修・再生させる総合的な計画として進められた結果、中心市街地に活気が生まれ、町の魅力が向上した結果、移住者も実際の子どもの数も増えているという好循環を生み出したことも大きな特徴です。
 

 
   

 

国際化もおいしいもマナーも友達づくりも

 

東川小学校をはじめとした町内の学校の取組は、保護者や児童たちにもとても好評です。
町では国際社会で活躍する人材を育成するため、各学校にALT(外国語指導助手)を配置、東川町ならではの新教科「Globe」を実施しています。また、日本語学校の留学生との交流の機会を設けるなど、日本や町の伝統・文化への理解とともに、異なる習慣や文化を持つ人たちと生きていくための資質や能力を育んでいます。
学校給食は地域の調理員が学校で作り、子どもたちが育てたお米や野菜などを使ったメニューで、おいしいと大評判。町に転入してくる先生たちからも「東川町の給食が一番おいしい」と言われるほど。
また、町民や町に関係のある企業からの提案も積極的に受け入れています。たとえば地域のフレンチ料理店から「テーブルマナーを子どもたちに教えたい」という声があがるなど、決められた教育課程に合わせつつ様々な「プラスアルファ」の取組を実践しています。
少年団活動も盛んで、各地域の子どもたちが集まって「少年団」として活動します。別々の小学校から町に1つだけの中学校に進級した際すぐに友達になれるよう、小学校の時から顔合わせの機会を増やすというのが目的です。
ハードもソフトも東川らしく――そのひとつの象徴が、東川小学校です。    

 

   

 
 

 

 
 

 

 
  

予測困難な時代を生きていくこれからの子どもたちには、様々な経験や価値観を持つ人たちとたくさん関わって欲しいと思っています。そのため、町が持つ「人材」という地域資源を教育の場面でも活かし、地域の方にも「先生」になってもらうことで、「地域で子どもたちを育む」機会を増やしていければと思っています。
(東川町学校教育課・大角猛さん)