東川らしさ

 

#10 織田コレクション

  
   
 
 
 
  
 
 
 
   

美しく丁寧に暮らす喜びとヒントを――2016年から続く、東川町の「織田コレクション」。

  
 
  
 
  

東川町では2024年10月現在、「織田コレクション」のうち1,300点以上もの椅子を公有化、文化財登録しており、年に数回の作品の入れ替えをしながら、せんとぴゅあにあるギャラリー1や家具デザインアーカイブスコーナーで常設展示しています。

  
 
  
 
  






 
 

「世界でも類を見ない貴重なコレクション」

   

「織田コレクション」とは、椅子研究家の織田憲嗣氏(東海大学名誉教授、東川町文化芸術コーディネーター)が50余年に渡り世界で収集・研究してきた、20世紀のすぐれたデザインの家具と日用品群です。フィン・ユールの「イージーチェアNo.45」や「チーフティンチェア」、ハンス・J・ウェグナーの「ザ・チェア」など、北欧を中心とした椅子やテーブル、照明、食器やカトラリー、おもちゃまで、その数8,000点以上。関連文献や写真、図面など20,000点にも及ぶ資料とともに系統立てて集積されており、世界でも類を見ない極めて貴重なコレクションです。  

 
  
 
 

 

イージーチェアNo.45  
 
 
 
  チーフティンチェア                             ザ・チェア






 

  
 
  
 
  

知らないうちにすごいものに接している

  

椅子や日用品は、私たちの暮らしにとても密接なモノ。あまりに身近な存在すぎて、ともするとなおざりになることもありますが、東川町にある「織田コレクション」は世界的に評価の高い「ホンモノ」ばかり。しかし、そのような名作であっても、東川町では「日用品であること」を常に意識した展示をおこなっています。それは、東川町がこの「織田コレクション」に次のような思いを込めているからです。

世界中の日用品の中にはこれほどまでに美しく且つ機能的なものがあるということを知ってほしい、実際に見てモノに対する意識を変え審美眼を養ってほしい、暮らしや生活について考える機会にしてほしい、名作に触れることでもっと世界に目を向け創造性を育んでほしい―― 

 
  
 
 

 

   
 
 
  
 
 
 
  
 
   

なにげなく暮らすなかで、知らないうちに実はすごいモノやコトに触れていたり見ていたり。それが「東川らしさ」のひとつなのかもしれません。 

 
  
 
 

 

   
 
  
 
  
 
 
 “美しい日用品は民度の高い国民を生み、民度の高い国民は美しい日用品を生み出します。いいものは私たちの振る舞いを決定付けます。つまり、ものは生き方を決定付けるものです。”(織田憲嗣氏) 
 
  
 
  
 
  
  

【関連サイト】(外部サイト)
東川町文化財デジタルアーカイブ
ODA COLLECTION 

 
  
 
  

モノの背景に耳を傾けると

「織田コレクション」は町民の生活にとって直接関係ないものかもしれないません。しかし、様々な国でそれぞれのアイデンティティによって生まれてきたモノの背景に耳を傾けると、視野が広がります。

「織田コレクション」が、町民のみなさんの暮らしや人生の価値観を広げることに少しでも役立っていければと願っています。

(東川町文化交流課・岡本周さん)