東川らしさ
#12 日本一健康なまちづくり

東川町では2021年7月から、東川町オフィシャルパートナーであるR-body(東京都千代田区)と二人三脚で「日本一健康なまちづくり」を推進しています。東川町とR-bodyの出会いはソチ冬季五輪スノーボードアルペン銀メダリストの竹内智香選手。東京を拠点にR-bodyでトレーニングをしているなか、コロナ禍の影響で、東京へ通うことが困難になった時に、実家が町内で経営する旭岳温泉「湧駒荘」や、東川町の子どもたちの育成プロジェクト「&tomoka」での繋がりのある東川町に、「R-bodyを呼んで自分のトレーニング環境を整えるにはどうしたら良いか」「自分だけでなく、R-bodyのコンディショニングサービスを町民の健康づくりに活かせないか」と考え、これからのまちづくりのひとつとして“町民の健康づくり”に取り組もうとしていた東川町と想いが合致して東京・大手町のR-bodyの施設に訪問したことから始まった取り組みです。



“ライフパフォーマンス”の向上を町の文化に
R-bodyから2名のコンディショニングコーチが東川町に移り住み、身体を整えるコンディショニングを通して“ライフパフォーマンス”を向上させることを「町の文化として根付かせる」ために、まさに老若男女・全世代に向けた創意工夫が満載。その結果、この取組の開始からたった4年しか経過していない2024年現在、R-bodyのコンディショニングセッションには1,900人(のべ20,000人)以上が参加、B&G海洋センターに併設するジム施設は月の利用者が4倍に増加。


徹底的にハードルを下げること
そのひとつが、「日本一健康なまちづくり」の拠点にもなっている町の共生プラザ「そらいろ」の2階に整えられたジム環境。アスリートがトレーニングに活用する環境でありながら、誰もが気軽に参加しやすいよう、レイアウトもおしゃれに整えられています。トレーニングマシーンもジムという一般的なイメージから想像される黒色ではなく、白色に。


出張コンディショニングで日常のなかに
また、コンディショニングのセッションは「そらいろ」内だけではなく、町内のカフェや事業所、学校や少年団などにもコンディショニングコーチが出張します。そのセッションの数はなんと、毎月80~100。コンディショニングを日常生活のなかの一部に取り入れるための活動を通して、「町民の皆さまの日常生活のなかで習慣にしていただけるよう、東川町では、コンディショニングに対するハードルを下げることに注力しています」(中島さん)。


CHO?
国内自治体では初の“CHO(Chief Health Officer)”を設置し(R-body代表・鈴木岳.さんが就任)、スポーツ庁の実証実験にもなっている東川町の「日本一健康なまちづくり」は、人生100年時代の日本における“健康寿命”のための具体的な実践例として多くの注目を浴びています。

【関連サイト】(外部サイト)
東川町共生プラザ「そらいろ」インスタグラム
日本一健康なまちづくりが現実に

日本一健康なまちづくり。以前は遠い目標だったのですが、今は現実味が出てきたなという実感がありますね。町民のみなさんに“プラスの寄り添い”をすることで、コンディショニングが東川町のブランディング、魅力のひとつとして貢献できればうれしいです。
(東川町保健福祉課ライフパフォーマンス室/東川町教育委員会/株式会社R-body コンディショニングコーチ・中島秀雪さん)
“健康寿命”のため、歯磨きと同じように

日常生活の中でついつい優先度が低くなりがちな“健康寿命”。「日本一健康なまちづくり」の取組を通して、高齢の方々には今やっている趣味を20年後も続けてほしいし、子育てで忙しい世代の方々には少しでも自分の身体をいたわってほしいし、子どもたちには歯磨きと同じようにコンディショニングを生活習慣化してほしいですね。
(東川町保健福祉課・中村あさ子さん)
「そらいろ」には健康のピースが

“身体を動かして健康になっていく”ということが実現していっている実感があります。健康のカタチは人それぞれですが、いろいろな人が健康になるピースが「そらいろ」には詰まっていると思います。
(東川町保健福祉課・宗原弘周さん)